2022年12月14日水の中のナイフ
年を重ねてゆくにつれ、物事の理解は深まってゆくのだろうと思っていた。
よくわからないことも、やがてわかるようになるのだろうと。
今よりずっと若いころ、そんな風に思っていた。
しかし、現実はまるで違っていた。
人生はますますわからなくなってゆく。
2022年が暮れてゆく。
今年観た映画の中で最も印象深かったのは「水の中のナイフ」。
「太陽がいっぱい」を裏返しにしたようなシュールな作品(1962年)
そのラストシーンに、夫はポカンとしていたが、私には余韻が残った。
水に落としたナイフの不穏。その行方も人生も、わからないものです。
不忍池には、冬枯れの蓮の姿。
2022年12月4日降り積もる落ち葉
見上げれば、万華鏡のような、光と影のモザイク、葉っぱ、葉っぱ、葉っぱ。
12月だというのに、まだフレッシュな秋の色づき、
そうかと思えば、もうすっかり葉を落とした木々も混じる。
だから、上も下も、葉っぱ、葉っぱ、葉っぱ。
子供たちにはぜひ、降り積もる落ち葉を踏みしめる喜びを味わってほしい。
土の上に積もった落ち葉のその柔らかさや乾いた音を楽しみながら歩いてほしい。
そういう経験をさせてあげることこそ、子供たちへの贈り物だと思う。
樹木を愛する者は、きっと幸福になる。
なぜだか知らないが、世界は、そういうふうにできている。
2022年12月1日メタといえばメタセコイア
私にとって、メタとは、メタセコイアの森である。 濃い琥珀色の紅葉で、都内で最大級の森は水元公園にある。
写真は小石川植物園。こうした森の木々に、どれほど心をなぐさめられたことだろう。
デジタルや人の世で痛んだ脳を回復させる治療塔。