2016年5月16日天国にいたる木道 静かな尾瀬に
5月の連休明け後の週末、尾瀬はすでに花盛り。生まれたての
水芭蕉、リュウキンカ、ショウジョウバカマ、白根葵。
下田代の檜枝岐小屋から只見川を越える辺り、天国の如き花園あり。
日帰りなんてつまらない。朝の光の中で、あの木道を歩きたい。 鳥の歌、カエルの歌しか聴こえない。つかのま。
5月の連休明け後の週末、尾瀬はすでに花盛り。生まれたての
水芭蕉、リュウキンカ、ショウジョウバカマ、白根葵。
下田代の檜枝岐小屋から只見川を越える辺り、天国の如き花園あり。
日帰りなんてつまらない。朝の光の中で、あの木道を歩きたい。 鳥の歌、カエルの歌しか聴こえない。つかのま。
「 山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引っ越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、
詩が生まれて、画(え)が出来る。・・・・・」
夏目漱石の「草枕」はこのような書き出しで始まります。有名です。でも、とても奇妙な作品です。
詩画創作者たる主人公の、内面的には写実、端から見れば妄想の心象が、景色として語られ、
その景色の中に入るか入らぬか、のるかそるかで、出たり入ったりします。
語れぬ事実を物語る、その物語の語り口で語られる詩画論。 創造力の闘い。そして、ものすごく漱石。