2025年1月20日隣の柿を食べに来る鳥

2025年1月柿にヒヨドリ小2web

大寒を迎えて、

隣の渋柿が熟成し、ようやく食べ頃になったようだ。

温暖化の影響だろうか、例年より一ヶ月近く遅い。

ヒヨドリ・ムクドリ・メジロ・オナガなどが来る。

今年は豊作なのに、メジロが少ない。

ずっと前から縄張り宣言をしていたヒヨドリが

夢中になって食べている。

「隣の客はよく柿食う客だ」という早口言葉の客は

彼らのことなのではないか、と思えてくる食べっぷりなのである。

 

2025年1月18日デビット・リンチ監督作品「マルホランド・ドライブ」

2025年1月マルホランドドライブ今朝、デビット・リンチ監督死去との報道。詳細は不明。

昨年、姪に勧められて観た映画作品が、「マルホランド・ドライブ」

正解のない脳内物質の謎(=夢?)のようで、奇妙な作品だった。

どういうこと?と問いかけたくなる。

デビット・リンチ自身は、「説明なしにとても美しい作品だから、

内容について語りたくない」とインタビューに答えていた。

作品は、謎(夢)を謎(夢)のまま見せている。

・・・デビット・リンチも逝ってしまったのですね。

2024年12月7日切り絵

2024年12月鏡・白雪姫ある時期、紙ばかり切っていた。

カッターナイフで想うまま紙に形を切り抜く、その感覚は、

ニードルで銅版に描画するのとよく似ていて、楽しかった。

この作品に蛇がいるのは、「白雪姫」がテーマだったからだ。

「白雪姫」といえば、魔法の鏡と毒リンゴだが、旧約聖書の時代から、

リンゴ(知恵の実)を食べるようにそそのかすのは蛇であり、

蛇は、「白雪姫」の隠れテーマの一つである。

象徴としての「蛇」は、悪性にして神性、両義的で複雑だ。 嫉妬であり知恵であり、毒にして薬、WHOのマーク。

しかも、創世記の中の蛇は、イブを騙したわけではない。 「食べても死なないよ」と言っただけ。

食べるか食べないか、最終的に決めたのは、食べた本人でしたよね。

2024年11月23日二十億光年の孤独

OLYMPUS DIGITAL CAMERA11月13日、谷川俊太郎さん永眠。大きな星が消えてしまった。

詩集「二十億光年の孤獨」が世に出たのは、1952年。

谷川俊太郎、21歳。収められている詩は、10代の作品だ。

手元にある詩集「二十億光年の孤独」は、1992年版である。

「万有引力とは ひき合う孤独の力である」という言葉に鳥肌が立った。

この言葉を知るずっと以前に、子供心に響いたのは、「鉄腕アトム」の歌。

この歌の詩も谷川俊太郎で、今でも時々口ずさみたくなる。

今年は、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」も文庫化された。

「孤独とは 愛の欠落」と、この小説は絶唱する。

地球の欠落に、今日も落ち葉が降り積もる。 見上げる宇宙は、無限の寂しさ。

2024年11月18日一枚の落ち葉の中に

2024年11月小石川・桂webこれは、桂の木の葉っぱです。

手に取って眺めていたら、

その葉の中に、一本の木が見えてきました。

顔を寄せてみると、

桂の落ち葉には、クッキー缶を開けたときのような

ふわっとした甘い香りがあります。

たった一枚の葉っぱの中にも、風景があり、世界がある。

今はもう、子供の頃のようにいちいち立ち止まらないけれど、

足元にいっぱいありますね。

 

2024年11月7日漠然とした不安

2024年11月(20221204)小石川これからの世の中に漠然とした不安がある。

望むのは、熱狂ではなく、平穏・・・。

無力でちっぽけな自分だから、不安なのかもしれません。

抱える頭が重いときは、抱えないようにしようと思います。

手放して、お散歩しようと思います。

今年、小石川植物園のカリン、豊作です。

カリンの実、重いです。重い実が落下します。

頭に当たると痛いので、気をつけましょう。

2024年10月15日スパイダー月間

2024年10月蜘蛛1Sweb何が何だかわからないかもしれませんが、

蜘蛛が蝶を捕獲したところです。

10月は、スパイダー月間。

森のいたる所に蜘蛛の巣が張り巡らされ、

華やかに生きた夏虫がそこで命を終えます。

蝶には蝶の役割があり、

蜘蛛には蜘蛛の役割がある。

夏から秋へ、季節が動いてゆくのですね。

自然は厳しいけれど、そのありように心打たれた。

2024年8月28日夕焼け雲

2024年8月立山大日岳わからないものである。

台風の動向を気にかけながら訪れた立山。

地獄谷にほど近い山小屋前で、迎えた日没。

大日岳にかかっていた雲が、どんどん流れて、夕焼けだ。

この山小屋には、温泉かけ流しの展望風呂がある。

このとき風呂に入っていた人がいたとすれば、

この夕焼けを眺めながらのゴージャスな入浴だったことであろう。

2024年8月11日海ほうずきをご存じですか

海ほうずき2024年コン30明-10彩度+20web海ほうずきは、テングニシ・ナガニシなどの巻貝の卵嚢で、

植物のほおずき同様、口に含んで音を鳴らして遊ぶ玩具。

盆飾りでもあったらしく、赤や黄色に着色された海ほうずきが

籠や貝殻に盛り付けられて、縁日の露店に並べられていた。

夜市のランプに照らされて、その光景の美しかったこと、

この世のものとも思えなかった。昭和30年代、東京下町。

海ほうずきをご存じですか?

2024年7月30日英国土産のうきうきアヒル

2024年7月ラバーダック久しぶりに、友人が遊びに来てくれた。

その友人が、数年前、英国旅行のお土産にくれたのが、

このうきうきアヒルである。スフィンクスに扮しており、

なんということか、眉毛がある。

友人は、これを 大英博物館で買ったのだという。

ふざけていると思ったけれど、さすがにしっかりとした作りである。

海外で、うきうきアヒルは「ラバーダック」と呼ばれているらしい。

エリザベス2世もお風呂に浮かべて遊んでいた(?)という話しで、

子供心は世界共通。うきうきアヒルに国境はない。

2024年7月19日昔のうきうきアヒル

2024年7月レトロなアヒル180web昔のうきうきアヒルは、こんな風でした。

口を開いていて、今にもおしゃべりしそうな風情。

羽根も立体的。そして、なぜか、まつ毛があります。

物置きの奥から出てきたこのアヒル、中ぶりで、

背中を押すと、今も元気に クワァッと鳴きます。

この声を聞くと、子供は大体喜びます。

大人の場合、気が抜けて、気持ちが楽になるようです。

2024年7月14日幸福な日常

2024年7月アヒル朝顔new-web幸せは、見つけるものいうよりも、

感じるものではないでしょうか。

幸福の青い鳥を探す旅路も尊いが、

朝顔の支柱の先にうきうきアヒルがいたりする、

そんな日常も愛おしい。

朝顔は夫の趣味であり、アヒルは私のちょっかいである。

日常がアヒル化している。

平和である。

2024年7月5日うきうきアヒル2024

2024年7月5日うきうきアヒルweb朝顔の支柱の先端の安全カバーとして、うきうきアヒルを使っています。

数が足りなかったので、うきうき日暮里へ、買い足しに出掛けました。

5~6個あれば良かったのですが、店のおじさんが、どうしても、

100個単位でないと売らないと言うので、やむなく100個、買って帰りました。

支柱の安全対策は必要だし、お風呂に浮かべることもできるし・・・ただ、

驚いたことに、今年のうきうきアヒル(右)は去年(左)と全く違っていました。

よく見ると、上と下のくちばしがくっついているではありませんか。 う~む。

まあ、いいでしょう。 新旧仲良く支柱の上で並んでいます。

今朝、パラソルのように朝顔が開きました。今日も暑くなりそうです。

2024年6月15日からすみくじの誘惑

2024年6月からすみくじ260からすみくじを引きました。

身長4センチのカラスの置物、その体内におみくじ紙が仕込まれていて、

赤い尾を引っ張って底を開け、おみくじ紙を取り出すのです。

カラスの尾が赤いはずもがありませんし、カラスというより黒い小鳥、

或いはペンギンのようにも見えます。 とぼけています。

こういうカラスが箱の中にいくつも並んでこちらを見つめているので、

参りました。迷いに迷って、三羽も手にしてしまいました。

このからすみくじは、東京府中市の大國霊神社にございます。

京王線「府中」駅から南へ徒歩5分。大はらいは6月30日。すもも祭りは7月20日。

 

2024年6月8日6月の花~小石川植物園

2024年6月8日花菖蒲ミズカンナの隣で、

花菖蒲が素晴らしいことになっていました。

園の管理とボランティアの方々のご尽力のおかげでしょう。

自然と人間の協力、時としてそれは「闘い」だけれど、

人の心を感じます。

今年、恵みがあふれています。 ありがたいことです。

 

 

2024年5月27日ミズカンナ

2024年5月小石川ミズカンナ立夏過ぎれば、植物が動く動く、緑が盛り上がる。

5月の小石川植物園は、ミズカンナの群舞。

今年は一段とフレッシュで、ただ今どんどん成長中。

力強い自然の草木に囲まれていると、

心のバランスが回復するようです。

動物的直感が冴えてきて、あら、こんにちは。

ここに、ウシガエルがいます。

 

2024年5月9日銅版画「竜宮童子」の思い出

9竜宮童子650jpgどんな形であれ、自分の作品が誰かの心に届き受けとめてもらえるのは、うれしいです。

銅版画「竜宮童子」は、2011年秋、本郷のBook &Gallery「ヴァリエテ本六」に展示。

最初の版は、東大の会議に出席するため通りがかったイギリス紳士が買ってくれました。

当時本六の手伝いをしていた竹本清香さん(「芸力」代表)が対応してくれたそうです。

「来年は辰年で・・・竜宮童子とは・・・」 (想像です)

店主の高橋丁未子さんは、竹本さんを、スーパータケヤンと呼んでいました。

高橋さんは元編集者で、竹本さんはシステムエンジニア、ふたりは名コンビでした。

店の奥には小さな仕事場があり、そこはふたりの秘密基地。

店先のウィンドウは、皆大好きで、独特の魅力があって、別世界への入り口でした。

「ヴァリエテ本六」は、もう本郷にはありませんが、思い出の中に、あの頃のまま。

2024年5月3日滝壺に龍がいる

2024年5月瀧に龍「滝壺に龍がいる」と思ったら、流木だった。

手白沢温泉へ向かう鬼怒川沿いの渓谷。

水は激しく打ちつけるし、川はのたうち生きている。

古来、あらゆる川は、龍だと受けとめられてきた。

その龍に氵をつけて、瀧である。

滝壺の中に踏みとどまった流木をじっと見ていたら、

やはりそれは、昇り龍のように思われて怖かった。

瀧、蛇、水はつながっている。 自然が自然を打ち砕く、

そういう自然の厳しさの中で、数多くの物語が生まれた。

鎮魂の祈りのように。一筋の希望のように。

2024年4月23日花は匂えど散りぬるを

2024年4月20日福禄寿ソメイヨシノの花が散り、新緑が一段と美しい4月半ばに、

八重の桜が、次々咲きました。 かつて、新宿御苑には、

素晴らしい八重桜が、それはそれは沢山あったのですが、

枝の枯損や衰弱で、ずいぶん伐採され、減ってしまいました。

今年心に沁みたのは、「福禄寿」です。

これは荒川堤に由来する栽培品種の一つだそうです。

咲きつつあり、散りつつある、そんな姿をみせてくれた2週間。

さようなら、また来年も咲いてください。

 

 

2024年4月17日東京上空、今朝の虹

2024年4月17日虹300今朝、細かい霧雨の中、うっすらと虹が架かった。

見えますか。 蜘蛛の糸のようです。

Information Archives

  • 2025年1月 (2)
  • 2024年12月 (1)
  • 2024年11月 (3)
  • 2024年10月 (1)
  • 2024年8月 (2)
  • 2024年7月 (4)
  • 2024年6月 (2)
  • 2024年5月 (3)
  • 2024年4月 (3)
  • 2024年3月 (3)
  • 2024年2月 (1)
  • 2024年1月 (1)
  • 2023年12月 (3)
  • 2023年11月 (1)
  • 2023年10月 (1)
  • 2023年9月 (2)
  • 2023年8月 (1)
  • 2023年7月 (2)
  • 2023年6月 (2)
  • 2023年5月 (3)
  • 2023年4月 (1)
  • 2023年3月 (2)
  • 2023年1月 (2)
  • 2022年12月 (3)
  • 2022年11月 (1)
  • 2022年10月 (2)
  • 2022年9月 (1)
  • 2022年8月 (1)
  • 2022年7月 (4)
  • 2022年6月 (1)
  • 2022年5月 (3)
  • 2022年4月 (3)
  • 2022年3月 (2)
  • 2022年2月 (1)
  • 2022年1月 (3)
  • 2021年12月 (3)
  • 2021年11月 (1)
  • 2021年10月 (1)
  • 2021年9月 (2)
  • 2021年8月 (1)
  • 2021年7月 (1)
  • 2021年6月 (3)
  • 2021年5月 (2)
  • 2021年4月 (2)
  • 2021年3月 (1)
  • 2021年2月 (2)
  • 2021年1月 (2)
  • 2020年12月 (1)
  • 2020年11月 (2)
  • 2020年10月 (2)
  • 2020年9月 (1)
  • 2020年8月 (2)
  • 2020年7月 (2)
  • 2020年6月 (1)
  • 2020年5月 (1)
  • 2020年4月 (1)
  • 2020年3月 (1)
  • 2020年2月 (2)
  • 2019年12月 (3)
  • 2019年11月 (1)
  • 2019年10月 (2)
  • 2019年9月 (1)
  • 2019年8月 (1)
  • 2019年7月 (1)
  • 2019年4月 (1)
  • 2019年3月 (1)
  • 2019年1月 (1)
  • 2018年12月 (1)
  • 2018年10月 (1)
  • 2018年9月 (1)
  • 2018年8月 (2)
  • 2018年7月 (2)
  • 2018年5月 (1)
  • 2018年4月 (1)
  • 2018年3月 (1)
  • 2018年1月 (2)
  • 2017年12月 (1)
  • 2017年11月 (1)
  • 2017年9月 (1)
  • 2017年8月 (2)
  • 2017年7月 (1)
  • 2017年6月 (2)
  • 2017年5月 (2)
  • 2017年4月 (1)
  • 2017年3月 (2)
  • 2017年2月 (2)
  • 2017年1月 (1)
  • 2016年11月 (1)
  • 2016年10月 (1)
  • 2016年9月 (1)
  • 2016年8月 (1)
  • 2016年7月 (1)
  • 2016年5月 (2)
  • 2016年3月 (1)
  • 2016年2月 (1)
  • 2016年1月 (1)
  • 2015年11月 (1)
  • 2015年9月 (1)
  • 2015年6月 (2)
  • 2015年5月 (2)
  • 2015年4月 (1)
  • 2015年3月 (2)
  • 2015年2月 (2)
  • 2015年1月 (1)
  • 2014年12月 (1)
  • 2014年11月 (2)
  • 2014年10月 (1)
  • 2014年9月 (2)
  • 2014年8月 (1)
  • 2014年7月 (2)
  • 2014年6月 (3)
  • 2014年5月 (1)
  • 2014年4月 (1)
  • 2014年3月 (2)