2020年12月7日銅版画・拭き取り布
銅版画を刷るとき、詰めたインクを拭きとる布です。
銅版画を刷るという行為の本質は、
版の溝にインクを詰め、余剰のインクを拭きとることです。
刷ることは、拭くことだ。これが、刷りの実感です。
拭き過ぎるとインクが抜ける、拭き足らなければ、今度は、
油膜(インクの吐息)が残り過ぎ、版の本当の姿が見えない。
インクの入り方、油膜の残り方、平らな心で拭き取らないと、
版の女神は微笑まない。 邪心がね。いけないんです。。。
ボロボロだけど、どうしても捨てられない荒拭き用の拭き取り布。